放射線治療を行う地下の治療室へ行くと単位面積あたりのスタッフが少ないせいか、空気が変わる感じがする。手術室同様窓のない部屋でもあり、「雰囲気を察知するのが敏感」な子どもはこんな部屋は嫌かもしれない。

 

先週今週と2週続けて、入院中の子ども&付き添いのお母さん、という光景を目にした。

 

先週は女子(小5~中1くらい?)車椅子、バンダナ姿、親子は看護師さんたちと談笑していたが、順番が来ると女性の技師さんが

「じゃあ今日は『いきものがかり』でいこうね」と言って持ち物から出されたCDを受け取り先にリニアック室へ。

その後、看護師さんが車椅子を押し、後に残る母親に「じゃあ、行ってきまーす!」

と元気な声をだして(声は看護師さんの方が大きかった)治療室へ。

治療室へ入ってから、脱衣して、治療台に上がり、照射場所ピッタリに合うよう姿勢や位置を何度も確認し…(これに数分かかります)

部屋の外で待つ母親は、受付の方などと、おしゃべりしながら待っているのですが、照射が始まると、(扉の上のランプが点灯します)ランプを見つめて、1・2・3と秒数を数えたり、お祈りしたりしていました。

 

また、翌週は、別の子ども(男子:中学生くらい?)でやはり車椅子、母親はお姉さん?みたいに若い。彼の場合は、CDではなくて、なんと「スナック菓子」でした。

…スナック菓子の効用って何?  と思いながら、「今日はいい調子で良かったね」

などと言いながら帰る親子を見送り、順番が次だった私は、訊いてしまいました。

スナック菓子(うまい棒という小さいお菓子1つ)の香りを嗅ぐと、治療室での不快が抑えられる、ということで、ギリギリまで、「うまい棒」の匂いを嗅いで、照射を受けたのだそうです。

お母さんという立場で、子どもの「闘病」を支えることは、本当に辛いことだと、自身が母親になってムスコが入院するなどはもちろん、風邪やインフルエンザでグッタリされても、「母は辛い、代われるものなら代わりたい」という気持ち、身をもって痛感しました。(よく考えれば、私の実家の母だって「娘→乳がん:子どもが「がん患者」の母親」になってしまったのでありました)

看護師さんに聞くと、治療が可能なのは4歳児くらいから、だそうで、患者さんの年齢が「小さい」ほど、私たちのテンションは上がります、と。

私たち、わけのわかっている「大人」でさえ、毎日照射は疲れるな~と感じるのだから、小さい子やお年頃のティーンエイジの子には、さぞかし辛い、つまらない、ことでしょう。素直に治療を受けている姿、偉いなーと拍手したくなってしまう。

病気にならず、毎日元気に暮らせている、ということは、(人生)丸儲け!!なんだよ~と、人生を粗末にしているヒトに教えてあげたい気分です。

話しは変わり、昨夜の病棟のごはん、メニューにローストチキンがあったのだそう。病院食もクリスマスなんですね、病棟の各階に電子レンジとオーブントースターがあるのですが、昨夜は、チキンを温めるのにフル回転だったのかも…[E:sun]。

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