2013/12/17

当ブログ、月が好きな管理人によるものなので、月のことも書きます。
本日の朝日新聞朝刊の天声人語の前半部分が今夜の満月を題材に書かれていましたので、引用します。
天声人語: 忙しく年が暮れる師走の夜空を眺めて、「徒然草」の兼好法師が書いている。
「すさまじきものにして見る人もなき月の寒けく澄める、二十日余りの空こそ、心細きものなれ」
現代語なら、荒涼とした月が寒々と澄んだ光を放つ二十日過ぎの空はもの寂しい、といったほどだ。
おぼろに潤む春の月。涼しく光る夏の月。さやかな秋の月。それらとは違って冬の月には凄みがある。今夜は晴れ間があれば、北風に磨かれたような満月が、きりりと空に浮かぶはずだ。
約400年前、自作した望遠鏡でガリレオが初めて観察した天体が、やはり冬の月だた。完全無欠で鏡のような球体と信じられていた表面に、幾多のクレーターを見つけた驚きを自著に記している (後半略)
さすがに朝日新聞社の天声人語担当の方だけあって、「北風に磨かれたような満月」
などという素敵な表現[E:lovely]
太陽暦が採用されて以来、月の満ち欠けは暦(カレンダー)的にはまったく意味をなさないものになりました。ですから、今夜が満月であろうとなかろうと、世の中的には何の問題もインパクトもないのですが、ともあれ、平成25年最後の満月です。