2015/02/11

市川海老蔵と中村獅童の歌舞伎への熱い想いから始まった宇宙規模の新作歌舞伎。
脚本に宮藤官九郎、演出には歌舞伎初挑戦の三池崇史(映画監督)が参戦!!
;:゙;`(゚∀゚)`;:゙
「時は元禄、度重なる宇宙生命体の襲来により、江戸幕府はその機能を失っていた。浅草の雷門あたりの上空に浮かぶ母船の影・・・宇宙船から降り立ったのは宇宙人の親玉(中村獅童: 駄足米大夫→だあしべいだゆう )。そこに、けたたましい足音で、正義の味方(市川海老蔵:市川団九郎→後の団十一郎)が登場する・・・」
<舞台のチラシより>

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1月大歌舞伎で、玉三郎の女暫(おんなしばらく)を見て、歌舞伎の「荒事」って、パワフルで楽しいな〜と思っていたのですが、今日の歌舞伎は、タイトル通りの「ザ・荒事」でした。
楽屋で役者が話しをするところから始まる。加藤清史郎クン(役者見習 市川鯛蔵&実は変身しての与駄:よーだ役)のナビゲートで、舞台は、この企画が生まれた頃、という1年前の「楽屋」。海老蔵はヨットパーカーにジャージのズボン(いずれもグレー)姿でバックパック肩にかけて登場(この姿なので顔はスッピンです)、獅童も、黒い皮ジャン姿で登場。共に、着物に着替え顔を歌舞伎メイクしながら、衝立て越しに会話するようなノリで話しが進みます。
この、会話がすでに、クドカンワールド炸裂で、半分は、ノンフィクションだと思ってしまう内容(笑)

この劇中劇スタイル、もちろん素を見せているような演技をしているわけですが、とても自然で良いと思いました。この後、荒唐無稽なストーリー展開となっても、許すぞ、と思える感じです。

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歌舞伎座と違って、「花道」が無い劇場で
どうするのかなあ、と思っていましたが、
アリーナ席の終わり辺りまで花道をせり出し、そこから向かって左は幅広の階段、右はスロープ、というような形でそれぞれドアから消え去る、という仕組みでした。
開演前に撮った写真(下は花道付近がわかるように拡大してみたもの)
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荒事に使われていたのは、「暫(しばらく)」
「押戻(おしもどし)」(花道を使います)
「国性爺竹抜五郎(こくせんやたけぬきごろう)」などだったようです。
昔見に行った、コクーン歌舞伎の天日坊、クドカンの脚本でしたが、歌舞伎をよく研究しているなあ、と感心しましたが、今回も、
スターウォーズまがいの登場人物とBGM(三味線でダースベーダーのテーマ:これがなんともコミカル)がある一方で、江戸の人々や、荒事のエンターテインメント型応用力には拍手です。荒事の扮装はいちいち派手で、海老蔵サンお疲れ様であります。
(身体能力のある殺陣役者たちが、宙返りしたりバック転したり文字通り跳んだり跳ねたりしていましたが、彼らにも劣らないほどの運動量だった感じです。これだから舞台が始まると、彼らはスリムになるんだね)
荒事にはつきものの悪の親分=中村獅童=駄足米大夫=ダースベーダー(スターウォーズ)というのが、今回の舞台の面白さのツボです。悪役やったら、今の歌舞伎界では、一番華がある彼の演技は、さすがでした。(先月の石川五右衛門で演じたワンハンもそうでした)。セリフ回しも声も声量も、申し分ナシ[E:sign03]
その点、今日の海老蔵は、声は良いのですが、声量が少なめ??なのか、ちょっと迫力に欠けるようなところが・・・きっと、体動かすことも沢山あって、エネルギー的にこれでいっぱいいっぱいだったのかもね[E:sign02]

1幕目(楽屋場面)で、獅童から「地球を投げちゃうような歌舞伎をやってもいいのかどうか、お母さんに聞いてみてくれる?」と言われた海老蔵が、スマホ使って母親宛に電話する、という展開がありますが、歌舞伎が終わって、会場を出ようとしたら、入り口の生花等が設置してあるフロアの手前に、「品のいいゴールド」の着物姿の海老蔵母が立っていて「ワオ!」と思いました。(本人が来ているのなら、本当に電話してみたら尚面白いのに・・・)
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今日は、祝日(建国記念の日)でしたので、昼の部(12時〜)の客入りも満席でした。
が、普段はどうなのでしょう?
会場となった「EXシアター六本木」は今回初めて行きましたが、「2013年にオープンしたライブハウス(運営はテレビ朝日)」だそうで、、公表されている座席数は920(全て座席とした場合)とありました。(観劇専門劇場に比べたら少ない収容人数)

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上演時間も、1幕目が50分、休憩20分、2幕目70分、といつもの歌舞伎に比べたら、チケットS席¥14000円はなんだか割高な気がするものでもあります。(私は、初シアターだから○、一緒に行ったムスコは「シアター&海老蔵&クドカン脚本歌舞伎」が全て『お初』だったようなので、観に行った価値ある、[ THE  KABUKI  ](エンターテインメント)でした。(歌舞伎は観たあと、「ああー、た〜のしかった[E:happy01]」と言えるものが良いものです、という猿之助丈の言葉を思うと、今日はエンジョイレベルが高い歌舞伎でありましたo(*^▽^*)o)
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等身大ほどの4人が写っている
大きなパネルが
コンクリート打ちっぱなしの壁に立てかけてありました。
カッコイイ〜
左から、クドカン(宮藤官九郎)
           中村獅童
           市川海老蔵
           三池崇史
の4人です。
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