2015/03/11
用事があり、車で外出。
行き先近くにシネコンがあるので、水曜日を利用して映画鑑賞。
候補の映画3本のうち、今週で打ち切りになる「深夜食堂」を朝9時15分から見る[E:happy01]
車をパーキングに入れていると、ちょっと離れたところで、同じように車を止めて車外に出て来た中年女性4人組・・・楽しそうです。きっと、レディースデー料金で映画見てからランチするんじゃないかな?   (自身も明日晩、女子会なので、気持ちに余裕アリ[E:bleah]、4人組さん、楽しいひと時お楽しみくださ〜い)などと、私が思う以前に、彼女達は楽しげでした。(世話無し[E:sweat01])
予告編見て、気に入っていた映画、とはいえ、原作(漫画)も、テレビドラマも見たことなかった。(TBSで深夜に放送されていたらしい)
主人公役はテレビと同じ、小林薫さん。味のある演技が評判の役者さん。これが先ずGood[E:sign03]
そして、脇を固める役者が揃っているのも見たいと思った理由。
高岡早紀、柄本時生、多部未華子、余貴美子、筒井道隆、菊池亜希子、田中裕子、オダギリジョー。ちょい役にすら、松重豊や向井理が出てくるという豪華な出演者でした。
脇役で印象に残ったのは、安藤玉恵、山中崇、不破万作、谷村美月。
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《ストーリー、と、プロダクションノートは、映画の公式HPから引用。》
ネオンきらめく繁華街の路地裏にある小さな食堂。夜も更けた頃に「めしや」と書かれた提灯に明りが灯ることから、人は「深夜食堂」と呼ぶ。メニューは酒と豚汁定食だけだが、頼めば大抵の物なら作ってくれる。そんなマスターが出す懐かしい味を前に、客達の悲喜こもごもな人生模様が交差する。
マスターの作る味と居心地の良さを求めて、夜な夜な賑わう「めしや」。
ある日、誰かが店に置き忘れた骨壺を巡ってマスターは思案顔。詮索好きな常連たちは骨壺をネタに、いつもの与太話に花を咲かせている。そんなめしやに久しぶりに顔を出した、たま子。愛人を亡くしたばかりで新しいパトロンを物色中だったが、隣りにいた年下の男を肌が合い・・・。
無銭飲食をしたことを機に、マスターの手伝いを兼ねて住み込みで働くことになった、みちる。いつのまにか、めしやに馴染むが、どこか事情を抱えたままで・・・。
福島の被災地から来た、謙三は夜な夜なめしやに現れては、常連のあけみに会いたいと騒ぎ、店の客と一悶着・・・。春夏秋冬、ちょっとワケありな客たちが現れては、マスターの作る懐かしい味に心の重荷を下ろし、胃袋を満たしては新しい明日への一歩を踏み出していく。
...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。
映画はオムニバス形式で、3話に別れ、それぞれ「スパゲティナポリタン」「とろろご飯」「カレーライス」となっていました。
マスター(小林薫)が、開店前の準備したり、調理する場面も含め、見ていて「美味しい映画」でした。 仕上がった料理の「美味しそうなこと[E:lovely]」。数年前に見た、堺雅人主演の「南極料理人」(南極越冬隊のコックさんのはなし)を思い出しました。あの時、映画撮影のフードコーディネーターは、飯島奈美さんでしたが・・・もしかして、これもそうかもしれないなあ、とエンドロールを楽しみにしていたら、ビンゴ[E:sign03]。料理への愛情が伝わってきますし、何より調理行程が、温かく、楽しげ[E:up]。新宿の路地裏の、狭いお店の調理場でも、こんな風に、料理出来るのなら、我が家の台所ももっと改善できそうなものだ・・・(モノが多い割に、レパートリーが減少し、意欲も減ってる昨今)
ヽ(*≧ε≦*)φ
ストーリーの中では、「とろろご飯」の話しが一番グッとくるものがあり、また、役者の多部未華子、余貴美子、そして、交番の巡査役のオダギリジョーが魅力的でした。
めしやの「ぬか床」には、新橋の料亭のおかみ(余貴美子)のぬか床が混ざっていて、おかみは、時折「ぬか床」届けに来たついでに客人にもなります。 常連客に、「ぬか床は、混ぜると「深み」が出るのよ、深い、って時間がかかるのよ」とさらっと言っていましたが、
「深い」って言葉に、クラっとしました。
マスターは「いらっしゃい」と「あいよ」以外の発言は、ほとんどしません。かといって、頑固な無口、というわけでもなく、客の話しはよく聞いていて、干渉しないタイプ(理想的[E:lovely])。きっとワケありなのだろうけれど(お顔に傷もあるし)、塙 千恵子(余貴美子)が惚れるだけのことありますね〜。枯れた感じの大人の恋って、いい感じです(めったにないとは思うけどね)
画面に映る「食事」にそそられながら、一方で、だんだん虜になってしまったのが、お店とその周辺の様(美術セット)。周辺のお店については、紹介もなく知ることも出来ない映画なのに、近隣の店名「雨のアムステルダム」とか、頭に残って帰宅。HP見て、制作過程等を知り、楽しんでしまいました。
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以下、プロダクションノートより引用
東京・新宿の繁華街の片隅を切り取ってきたかのような路地裏にある「深夜食堂」」こと、めしや。
どこか懐かしく、昭和のニオイがするような街並みのセットは埼玉県入間市にある広さ300坪の倉庫内に作られた。このセットを手がけた美術監督の原田は、「どこがモデルというわけではなく、自分が若い頃から飲み歩いて、記憶のどこかに残っている新宿や渋谷などの飲食街がモデルになっている」という。(中略) 一旦、「めしや」の前の通りに足を踏み入れると、セピア色のような世界に、「ニトロな夜」、「廻転バー、タチアナ」、「嘘、別室」、「雨のアムステルダム」、「落とし処」などといったニヤッとしたくなるようなネーミングの看板が目に入るが、それらひとつひとつの名付け親は松岡監督である。
めしやの右向いには、「稲荷大明神」があり、きちんと油揚げが備えられている。
もはやセットというよりもまるでそこにずっとあって、この街を見守ってきたかのような佇まいすら感じられる。「めしや」の店内も誰もがちょっとした懐かしさを感じずにはいられないつくりになっており、ちょっとすすけた壁もリアルだ。
「古臭いけれど手入れはしっかり行き届いているというマスターの気遣いが感じられるように作っている」と原田が語るように、狭い厨房の中も整理整頓され、カメラには映らない勝手口のほうにまで無線タクシーの電話番号表が貼られていたりとディテールにまでこだわり尽くしているセットには、スタッフの「深夜食堂」の愛が詰まっていた。
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愛・・・か。


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