2015/03/18

乳がんの検診で定期的に通院しているかちゃまたの楽しみは、通院日と映画館のレディースデーが重なること(喜)[E:scissors]
病院の予約時間が午後1時だったので、9時台に上映開始する120〜150分ぐらいの映画を病院の近隣駅で観るのはOK(*^ω^*)ノ彡
(○゚ε゚○)
調べてみると、一番見たいと思う映画は、20日迄の上映の「砂の器」 。(でも、これは、10時からの上映で、病院に遅刻必須でした、アウト[E:down])
砂の器は言わずと知れた松本清張の小説の映画化で最高傑作と言われているもの。確か今年に入ってから?の、朝日新聞土曜版be(赤版):映写室、で取り上げられて、「日本の風景」を見る映画としても傑作だと言われていたことを知りました。(というわけで、リマスター版をもう一度見たくなりました)
高校生の頃、友人と見に行き、見終わったあと、感想を気楽に話し合う雰囲気ではなく、←(原作知らず、予備知識もなく見たため)
主人公の愛人役の女優(島田陽子)の行動について「あれって、どういうことなんだろうね」などと、本筋とかなりずれたところを話題にしたような・・・。
この、「午前十時の映画祭、デジタルで甦る永遠の名作」シリーズは来年度も続くようなので、来期こそは、ランナップの半分ぐらいは見たいものです。(頑張るぞ[E:dash])
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前置きがながくなりましたが、今日、見た映画は「マエストロ!」
昨夜、インターネットでチケット購入したときは、私以外には2人しかお客がいない状況でしたが、今朝、シアターに入場してみると、思った以上に混んでいました。さすが[E:heart]レディースデー(私が予約したF列のセンターブロックは全ての座席が埋まっていました)。よく見ると、連れだって来ているシニア夫婦も多かった。(シニア料金該当なので、水曜日じゃなくてもきっと良いのでしょうが・・・、映画館って有る程度混んでいる方が、やっぱりいいなあ、という私の感覚と似ているのかな?)
( ̄ー ̄)
映画の原作は、さそうあきら氏の『マエストロ』(双葉社刊)
監督:小林聖太郎 
脚本:奥寺佐渡子
指揮(指導&演技監修): 佐渡裕
(キャスト)
香坂真一:松坂桃李
橘 あまね: miwa
天道徹三郎:西田敏行
阿久津健太郎:古館寛治
村上伊佐夫:大石吾郎
谷 ゆきえ:濱田マリ
榊 涼子  :河井青葉
今泉 徹 :池田鉄洋
鈴木 稔 :モロ師岡
可部直人:村杉蝉之介
伊丹秀佳:小林且弥
丹下 浩 : 中村倫也
一丁田薫:斎藤 暁
嶋岡修三: 嶋田久作
相馬宏明:松重 豊
*このキャストの充実ぶりに、見に行く気になりました[E:scissors]
(でんでん、が、ほんの少しの登場なのに、これまたすごく面白かったのも得した気分、音楽に関するナレーションは、松重豊が担当、まるで「孤独のグルメ」の井之頭五郎さんの声を聞いている感じ・・・笑)
[E:chick]
【ストーリー】  (公式HPより)
若きヴァイオリニスト香坂のもとに、解散した名門オーケストラ再結成の話しが舞い込む。だが、練習場は廃工場、集まったメンバーは再就職先も決まらない「負け組」楽団員たちと、アマチュアフルート奏者のあまね。久しぶりに合わせた音は、とてもプロとは言えないもので、不安が広がる。
そこに現れたナゾの指揮者、天道。再結成を企画した張本人だが、経歴も素性も不明、指揮棒の代わりに大工道具を振り回す。自分勝手な進め方に団員たちは猛反発するが、
次第に天道が導く音の深さに皆、引き込まれていく。
だが、香坂は名ヴァイオリニストだった父親が死んだ裏には天道が関係していた事を知り、反発を強めてしまう。あまねのひたむきに音楽に取り組む姿勢を目の前にしながらも素直になれない香坂。
そして、迎えた、復活コンサート当日。楽団員たち全員が知らなかった、天道がしかけた本当の【秘密】が明らかになる・・・・。
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この映画、
ヤフーの映画で評価が結構別れていますが、私は、ストーリーの起承転結で評価が別れました。(起承転までが☆5、結が☆2、ってことで全体としては、平均値3.5→四捨五入で4ぐらいです。)
主演は松坂桃李くん、とはいえ、タイトルがマエストロで、それだけのことはある破天荒な指揮者天道を演じる西田敏行さんは、本当に「えらいこっちゃ!」な役者ぶりです。
私は関西弁の正誤判定が出来ないのです[E:sweat01]が、正しい関西弁なら、なおのこと素晴らしいです(西田さん、上映開始前の予告編、4月ロードショーの「ジヌよさらば」にもキーパーソン?で登場してました。ロケ地になった福島県の出身だそうです)
松坂桃李クンは、絵になる役者さんに成長しました(かちゃまたは、指ふぇち、なので、指&爪が長くて綺麗な演奏家にクラクラ〜ってきます[E:lovely]その意味では桃李クン、ビューティフル[E:heart02])。演奏の映像も、なかなかガンバッていました。きっと真面目で努力家なんだと思う。
一方で、個人的には、香坂真一役での生活ぶりが気になりました。車がミニクーパー、というのはいいとして(でも長身の彼には今ひとつ似合わない気もしたけど、一歩間違うとMr.ビーンだよね[E:wobbly])、自宅マンションの
スッキリ、高級感が香るような内装と家具、キッチンにまとまっている映像に、好感と疑問が交錯でした。
音楽家の「おうち(コンマスレベルだと)」ってこんなに整っているのでしょうか?(母親って同居??)
まあ、でも、私のピアノの先生のお宅も、本当にスッキリしていていつも気持ちよく
2台の グランドピアノが弾けるようになっているし、ううむ、今話題となっている「高等遊民」っぽい要素がないとダメなのかもしれません。(その点私は、何処からどう見ても自宅も自分も「庶民」だよなあ[E:sad] )
一方で、天道は借金背負って、工場経営も破綻気味?の生活ぶり。暮らしぶりは生活保護に近いレベルですが、このようなオッチャンが、何十年ものブランクがありながらいきなりプロオケの指揮なんか出来るんだろうか・・・(天才だったという設定?)
それでも、中盤で、フルート奏者の橘あまね、が天真爛漫だけど、阪神大震災で家族を目の前で失った悲しみを背負って生きている、という映像には、涙が止まらず(子ども生んでから、こういう類いの映像は全て涙もろい[E:sweat02] )、そこから、演奏会当日(初日)のベートーベン「運命」までは、涙がポロポロっと、音楽にも心打たれながら映画を堪能[E:lovely]
演奏会では、ベートーベン:交響曲「運命」、シューベルト交響曲「未完成」の2曲が取り上げられますが、2日目の演奏会で扱われた「未完成」とその観客(ワケあり)、そのあたりから、ガラガラと興ざめでした。先ず、50歳過ぎてからのシューベルトファンであるかちゃまたにとっては、未完成→レクイエムというような解釈が何だか腑に落ちません[E:sweat01]
そして、あれだけの大ホールなのに、マエストロの奥様のためだけに演奏するなどという非現実的な展開。失業中?とはいえ、プロの演奏家たちがノーギャラ(かもしくは赤字?)であのような演奏するなんて・・・・やはり現実的には設定ミスではないかしら[E:sign02]
年の功、とはよく言ったもので、これが結婚前だったら、夫婦愛への憧れ、とか生活感の乏しさが後押しして、☆5のまま最後まで、涙しながら見ていたのかもしれません[E:sweat01]が、もう、エンドロールで辻井くんのピアノ曲が流れてくるころは、妙に醒めた気分でピアノ曲のタイトルが「マエストロ」というのに、なんだか、映画の関西弁オッチャンのマエストロならではの迫力はないなあ〜みたいな感想になってしまった[E:bearing](このあたり、なんだかバラバラ感が
あるのは・・・私だけ??)
でも、個人的評価を四捨五入して4にしたのは、中村倫也くんのティンパニー担当がちょっとしたツボでもあったから。彼を(演技も映像も演奏も)もっともっと見ていたかったなあ、というのは、オケでのポジションで、指揮者の次に、ティンパニが好きだからです(憧)。音大オケのコンサートの時も、ティンパニー、良かった(ブログ読み返すと演奏会の間中ずっとティンパニを楽しんで見ていた、などと書いているかちゃまた、恥ずかしい[E:coldsweats02])。中村倫也くんも本当に有望な役者さんだと思う(オバさん応援するからね!!)。

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