2015/04/20
演劇サークル(都民劇場)の今期の会費も納め、リーズナブル価格で観劇[E:sign03]
と期待していましたら、初っ端から、希望の舞台の抽選(定員オーバーだと抽選です)
に外れ、なんと、第6志望[E:sweat01] のミュージカル「デスノート」を本日観劇です。
( ̄ー ̄)
観たかったのは、浅草寺場外に出来た「平成中村座」の歌舞伎・・・(勘九郎と七之助、人気なんだわ〜)と残念がり、映画で見た「デスノート」がミュージカル化してどうよ・・・と斜に構えていた私でしたが、結果的に大きく裏切られ、大満足[E:shine]のスタンディングオベーション[E:sign03]となったのであります。(我ながらビックリ[E:coldsweats02])
公演概要(ホリプロ公式ページより)
☆
2003年から2006年にかけて集英社の雑誌「週間少年ジャンプ」に連載された『DEAH NOTE』 死神のノートである「デスノート」を手にした 主人公:夜神月(やがみ らいと)の物語を描いた作品。2006年には、映画化とアニメ化もされ、国内外での累計発行部数は3000万部を超えている。
☆
デスノート、やはり、原作を読んでいないもので(映画は見たけど2006年という過去だし)、Wikipediaで予習して行ったところ判りやすかった[E:happy01]
[E:karaoke]
ミュージカル経験が少ないので、主役の夜神月役の浦井健治クンの歌(ゲキxシネ「五右衛門ロック3」でシャルル・ド・ボスコーニュ役で美声で歌う姿見たことはあったけど)初めて生でみました。・・・というより、今日の出演者の「歌声」は全員初めてでありました([E:#x1F4A6]ワハハ)
キャスト
夜神 月 役:浦井健治
L(エル) 役:小池徹平
夜神 月 役:浦井健治
L(エル) 役:小池徹平
弥 海砂 役:唯月ふうか
夜神粧裕 役:前島亜美(SUPER☆GiRLS)
レム 役:濱田めぐみ
リューク 役:吉田鋼太郎
夜神総一郎 役:鹿賀丈史
第22回読売演劇大賞・最優秀男優賞を受賞した浦井健治さん、
死神リュークに蜷川シェイクスピア等々で活躍・受賞歴も多い吉田鋼太郎さん、
死神レムに元劇団四季で先ごろ第40回菊田一夫演劇賞を受賞した濱田めぐみさん、
夜神総一郎に元劇団四季で第31回菊田一夫演劇大賞等々受賞歴もある鹿賀丈史さん、
弥海砂に「ピーターパン」「女海賊ビアンカ」タイトルロール等の唯月ふうかさん、
死神リュークに蜷川シェイクスピア等々で活躍・受賞歴も多い吉田鋼太郎さん、
死神レムに元劇団四季で先ごろ第40回菊田一夫演劇賞を受賞した濱田めぐみさん、
夜神総一郎に元劇団四季で第31回菊田一夫演劇大賞等々受賞歴もある鹿賀丈史さん、
弥海砂に「ピーターパン」「女海賊ビアンカ」タイトルロール等の唯月ふうかさん、
演じる役者さんは、演劇・ミュージカル界の実力者揃いだったのでした。
今回の座席は、2階A列37番だったので、開幕前からオケピが良く見えてます。
そして、その横(指揮者が手を伸ばせば届きそうなところ)に、赤いリンゴがピカピカに磨かれ、スポットライトを浴びています。
死神のリュークは、リンゴが大好物[E:apple]
場内が暗くなると、そのリンゴに黒手袋&全身ブラック衣装マント付き、のリューク(吉田鋼太郎)が手を掛け、ピット内から這い上がってきます。ううう・・・このミュージカル、リュークが良い[E:heart04]良い[E:happy01] 楽しそう・・・。この最初の直感は当たりました[E:scissors]
元々、死神リュークが落とした「ノート」をライトが拾うところから話しが展開するので、リュークはライトがノートを持っている場面には全て登場。結果的に、彼が狂言回しの役を背負って、この舞台を力強く支えます。長年、舞台俳優として培った、よく通る声(この人は早口でも聞き取りやすい)、間の持ち方、アドリブのタイミング、マントを翻して舞台を動き回る立ち居振る舞い、そして歌声・・・全開状態の彼の姿を見られたかなあ[E:lovely]、何しろ、申し分なしの大満足。(吉田鋼太郎リュークには、例えて言えば、映画版のリュークの声役だった歌舞伎役者中村獅童(が悪役や暴走族の頭みたいな役を演じる時)、とオチャラケる場面→劇団新感線の橋本じゅん、さんが乗り移っているような感じでした。こういう死神がいたら、好きになってしまいそうだ)
夜神月役の浦井健治クンは、昨年5月の「THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー」以来でしたが、この努力型の好青年は、この舞台でますますファンを獲得するに違いない、とオバさんは思いました。最初の場面は、高校生の制服姿ですが・・・う〜ん、身体大きいしあまり高校生っぽくはないなあ(小池徹平クンなら大丈夫かも?)・・・(でも何故か、「冬ソナ」の最初の場面で、ぺ・ヨンジュンが高校生役をやっていたことを思い出しました。)東大生(といっても東応大学という合体したネーミングのような架空の大学[E:smile])のライトは、もう普通に格好良くって、こういう東大生がいたら、やっぱり好きになってしまいそうだ(性格はともあれ外見だけ)
(。・w・。 )
映画版でも、ライトの父親;夜神総一郎を演じていた、鹿賀丈史さん、
スーツのズボンのアイロンがピシッと効いていて、立ち姿がカッコイイ(後ろ姿など、この年齢層の男性ではレアな程かっこいい!!)この方は元々、ミュージカルお得意なのでしょうか?脇役をしっかりと固めてました。(役柄的にも基本的に冷静警視庁の幹部という社会的立場の父親役デス)
今回、歌舞伎じゃないし・・・と半ば渋々?
ホリプロの公式HPの動画でエル(L)役の小池徹平クンを見て、俄然見に行く気が上がった、かちゃまた[E:up] 。映画の松山ケンイチのLは、ちょっと不気味で四六時中スイーツ食べる姿もなんだかグロテスクに見えましたが、徹平クンのそれは、屈折していない暗さ、というか白い長袖Tシャツとボロジーンズと裸足の姿が、意外に清潔感あって、好感持てるのでした。しかも歌、上手いじゃん[E:heart01](帰宅して家族に言ったら、・・・朝ドラ「あまちゃん」再放送見てますもので・・・「元々、ワッツという2人組で歌ってたからねー」と、ああ、そうでした)。猫背だったり、椅子の上にしゃがんだ状態で歌うのは、ちょっと苦しい体勢でお気の毒でしたが、テニス対決の場面も含めて、大活躍(拍手)。
ライトと違って、正義に基づく力の行使について、まともな理解が出来ている(しかもあっさり東大生になれちゃうエル、はやはり天才です)、なのにどうしてあんなにエキセントリックなんだろう・・・。(まあ、フィクションだから仕方ないけど)
[E:note]ψ(`∇´)ψ
一方で、乙女たち、
こちらも、ミュージカルによくぞピッタリの人選だったね〜
と言いたくなる、濱田めぐみさんと唯月ふうかさん、衣装の着こなしも見事で、
それぞれ素晴らしい。
[E:club]
幕が降りると、拍手と共に、1階席はほぼ皆さんスタンディングオベーション。
釣られて、2回目の途中から私も立ちました。
歌舞伎見たさに入った演劇サークルでしたが、思いがけない発見が・・・。
元来宝塚、とか全く興味なかった私が、この年でミュージカルを楽しめるということでした。
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追記 ・‥…━━━☆
ブログを記した4/22の日経夕刊で、
演劇評論家の小藤田千栄子氏による寄稿から引用すると、
.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。.
「デスノート」が、なんとミュージカルになった。
どんな素材でもミュージカルになるとは思っているが、「デスノート」にはかなり驚いた。
さらに、日本初のオリジナル・ミュージカルで、海外での上演を視野に入れての制作ゆえに、海外の才能も参加。
作曲は「ジキルとハイド」のフランク・ワイドホーン。
多くのメロディが力強く、にもかかわらず音のラインが柔らかい。
それゆえ、ハードな話しなのに、かなり心地よい音楽となった。
音楽監督(ジェイソン・ホーランドと塩田明弘)の功績も大きいに違いない。
脚本・作詞もアメリカ人で、日本発なのに国際性を感じる仕上がりであった。
主役の2人、浦井健治と小池徹平は少年らしさを出しながらも、丁寧な歌い方で物語の世界に引き込んだが、大人たちがまた見事であった。
ミュージカル初出演の吉田鋼太郎は声の訓練が行き届いていて、ちょっと驚く歌唱ぶり。
映画版と同じ役の鹿賀丈史は、物語全体を指導するような落ち着きがあった。
演出は栗山民也。 4月29日まで、日生劇場。
。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚
・・・・とあり、プロの眼(評論家)からも驚く原作だったということで、
海外の才能も生かされ、主演2人と吉田鋼太郎らは褒められていました。
吉田鋼太郎さん、初ミュージカルとは・・・改めて彼の凄さに圧倒されます。
私が知らなかっただけかもしれないですが、中高年で才能が開花したかのような活躍ぶりの俳優さん(鋼太郎さんの他に、小日向文世さんとか、高橋克実さんとか・・古田新太さんあたりも有る意味そうなのでしょうか?)って、えも言われぬ魅力(こういうのを男の色気っていうのか[E:sign02]。皆さん、良い顔つきです。人間味が顔に出ている[E:lovely])を感じます。かっけ〜[E:heart04][E:heart04](あまちゃん風に言ったカッコイイの意味)
コメント
コメント一覧 (2)
小池くんのエル、不思議な安定感がありましたね。あまちゃんの時のちょっと暗めのお兄ちゃんでも、ただの甘ったるいイケメンじゃ終わらないぞという決意を感じましたが、かちゃまたさんのおっしゃった「正義に基づく力の行使について、まともな理解が出来ている」というエルの持つ軸のようなものをきちんと表現していて好感が持てました。<br />
鹿賀さんは、劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」でいきなり主演デビューしたほどのミュージカルの大御所ですから、立ってるだけで半端ないオーラですね[E:shine]レミゼラブルのジャベール警部も、石丸幹二さんに引き継いだジキル&ハイドも、本当に素晴らしかったですよ~[E:heart02]<br />
剛太郎さん、傾向はちょっと違いますが、確かに橋本じゅんさんとかぶるかも。「品性」を捨てていないところが剛太郎さんとじゅんさん(品性など笑い飛ばしそう[E:sweat01])の違いですかね。<br />
本当に、円熟した中高年俳優の底力を見よ!という感じですね。そういう意味では浅野和之さんもイチオシです!</p>
nyonyakato
が
しました
<p>コメント文章、たくさん記述していただけて[E:lovely]嬉しいです。<br />
浅野和之さん!!一昨年の舞台「ドレッサー」で初めて拝見、昨秋の「ヒストリー・ボーイズ」の教授役等が普通にこなせる一方で、スーパー歌舞伎で猿之助たちオモダカヤ一門の歌舞伎役者と互角に演じていたのには、意表を突かれて尊敬の気持ちを抱きました。(愚息たちと母校が一緒みたいでもあります)</p>
<p>これからも、多くの俳優さん(含む女優さん)の円熟した底力の演技を、舞台で沢山観たいですね。<br />
そのためには、こちらの感受能力もそれなりに高めてチケットも取らねば・・・チケット代ぐらいは自力で稼ぎたいから<br />
ガンバッてパート仕事もこなさねば・・・。(光陰矢の如し[E:coldsweats01])</p>
nyonyakato
が
しました