2015/11/15


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知る人ぞ知る、有名なピアニスト「内田光子」さん。
念願叶って、友人とリサイタルを聴きに行きました。
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9月に、ショパンコンクールの予選、本選、ファイナルをYouTubeで見てましたが、日本人で唯一最高位2位を獲得しているのが、この人、内田光子さんです。
1986年に開館した、アークヒルズの一角にあるサントリーホール。ここのオープニングセレモニーで、演奏したのが、当時30代の彼女だったのだそうです。

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抽選によるチケット(座席の選択不可)でしたが、1階の前から8列目、9,

10番の席からは、手元、足元、含めピアノを演奏する姿がバッチリ見え、ピアノの演奏を「見たい」二人にとっては良席でした(その代わり「顔=表情」は全く見えませんが)
開演の時刻を過ぎてもなかなか現れず、やっと照明が暗めになってきたかと思ったら、足音もあまり立てずにファ〜っと登場し(首から上を見ているをとそんなにも感じなかったのですが、実際の内田光子さんはかなり細めの方でした。知的な芸術家っぽい)、深々とお辞儀をして座った途端に弾き始めました。
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私の座席の隣は友人、反対隣は、小学生(3〜4年生くらい?)の女の子&その母親。きっと、母親がこのピアニストのファンなのでしょう、そんな感じの親子連れが会場中にチラホラ見えました(サントリーホールは、ステージを360度囲む形の客席)
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今日の演奏の中で一番楽しみにしていたのが、シューベルト:4つの即興曲op142  D935。

特に2曲目のアレグレットは、最高でした。
私には、この人の演奏を語るボキャブラリーがないので、プログラムノート他、ネット上の感想文を参考にさせていただくと、
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内田さんと作曲家の知性が、ピアノ一台を通して聴き手の身体に刻印を残す。しかも「だって楽譜がそう言ってるんだもの、それをやっているまでのこと」という風に聴こえる。音楽を愛するということは、直球でシンプルでいいのだ、と語っているかのようなアプローチ。
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とか、

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このピアニストの内にある音楽は、もうピアノなどという楽器のキャパシティをはるかに超えてしまっているように思います。もっと言うと、彼女自身、ピアノという楽器を弾かなければならないこと自体が、もうまどろっこしいくらいに、大きくて豊かな音楽が心の奥底から湧きあがって来ているのではないかと。そして、彼女は、自分の内面からとめどなく溢れ出てくるものを理知的に言語化した上でアイディアを練って再構築し、音楽をより普遍的な地平へと高めていく。そこまで行ってようやく、彼女はピアノという楽器を意識する。いかに自分の中で組み上がった音楽を音にするかという作業の中で、ピアノという楽器を「上手に」「きれいに」弾きこなすことはもはや二の次、三の次になっている
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かっこいい[E:heart04](決して雄々しいとか、女性らしさの美とかでない何か)
そして、衣装も含め、中性的なところも、逆にいいなあ、とウットリ。
こんな感想が意識せずに持てる人、
って50数年生きてきて、出会ったことがない気がする。
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後半は、ベートーヴェン:ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲 
ハ長調 op.120

でしたが、33曲を全身全霊で弾ききって、クタクタの様子の内田光子さん。
何度も拍手を浴びて、達成感の表情でしたが、アンコールは無しでした。
(疲れた状態で、余計な曲を弾いてぶち壊しにしたくなかったのでしょうね。)

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地下鉄溜池山王の出口から歩き出したところの光景。
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イルミネーションが秋風に映えています。

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