2015/11/23

久しぶりに、老老介護している実家の母親を映画&ランチに連れ出す。
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母が好みそうな映画を、自宅から30〜40分程度で行ける映画館で探すと
こんな映画が候補に浮上。
映画情報:
原作:白川密成
監督:真壁幸紀
脚本:平田研也
音楽:平井真美子
キャスト:伊藤淳史、山本美月、溝端淳平、渡辺大和、遠藤雄弥、品川徹、有薗芳記、松金よね子、濱田岳、松田美由紀、イッセー尾形 他
[E:movie]
解説&あらすじ(Yahoo映画より)
実在の住職・白川密成氏が実体験をつづり、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されたエッセイを映画化。祖父の死をきっかけに、24歳で実家である四国八十八ヶ所霊場第57番札所の栄福寺住職を務めることになった青年の奮闘を描く。脚本を、『つみきのいえ』などの平田研也が担当。試行錯誤しながら日々精進していく、僧侶の道を歩み始めたばかりの主人公を、『チーム・バチスタ』シリーズなどの伊藤淳史が熱演する。
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祖父が他界したのをきっかけにそれまでの勤め先を辞め、四国八十八ヶ所霊場第57番札所の栄福寺住職となった白方光円(伊藤淳史)。24歳で足を踏み入れた坊さん生活には、初めて見る坊さん専用グッズや檀家の人たちとの関係など、知られざる驚がくの世界が広がっていた。さまざまな経験を積む中、自分にどのようなことができるのかを日々考えながら過ごしていく。
[E:movie]
(以下、ネタバレあり)

主演の伊藤淳史くんは、今年の春「ビリギャル」で塾講師を熱演していたので好感が持てていました。そしてこのポスターの坊主頭のカッコイイこと(元々の頭の形がG00Dなのでしょうね[E:sign03])
映画ポスターのキャッチコピー
『24歳、書店員だったボクは、ある日突然坊さんになった』
です。
が、確かに、先代住職(祖父)は、気づいた時には末期のすい臓がんで、あっけなく他界してしまうので、「ある日」は突然にやってきますが、主人公は「そのうち」住職になる覚悟で、高野山大学を卒業しています。
映画の冒頭、祖父役の品川徹さんが、お寺の「朝のお務め」を行う姿が、淡々と描かれますが、その気品に満ちた僧侶姿が、とても美しく味わい深くて素敵でした。
(母など、本職の方が演じていたのだと思ったらしく[E:smile])
今年見た映画では、中谷美紀さん主演の「繕い裁つ人」で、朝日の差し込む部屋で足踏みミシンで作業する主人公の光景以来の清々しさ…。
昔から、働く人の姿を見たり(幼少時、教育テレビで「はたらくおじさん」という番組があって好きだったなあ)、定期試験前など勉強頑張る友人たちの姿眺めているのも好きだった。そういったことで、今の職場も(子どもが真剣に勉強している姿に接することが出来るから?)気に入っているのかもしれません。
  映画は、僧侶:白方光円となった主人公が、想像以上に奥深い「坊さんワールド」で経験を積んでいく姿を、周囲とのエピソードで展開していきます。
 先月観た「先生と迷い猫」(イッセー尾形さん主演)を彷彿させるものがありますが、この映画でもイッセー尾形さんの役(村の長老)は非常に良かった(上手)
 長老が、光円住職に言う言葉がまた、説得力があってグッとくる
「近くして見難きは、我が心」
…住職は、心を整えることを先ずなさった方がよろし…
[E:movie]
新人住職の奮闘記は、笑ったり涙したり、そして後半は結構重い課題を見る展開です。日本映画の好きなところがたくさんありました。後で気づいたのは、音楽担当者が「先生と迷い猫」と一緒でした。なるほどねー。
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映画の後は、駅ビルの「オリーブハウス」という新宿中村屋が経営するファミレス調のパスタ店で、ランチ。気づくと、隣のテーブル席は、親子孫の3代でこの映画を見たようで、母と同世代?の「おばあ様」が、熱心に映画のパンフレットを眺めながら、注文が来るのを待っていました。(この3人は、誰の発案でこの映画を見たのかなぁ)