2015/11/30

今夏に映画館で3D作品を見たとき、予告編で見た「エベレスト 3D」
内容はわかってなくても、とにかくヒマラヤ山脈で極限下のサバイバルに挑む登山家たちの様子(クレバスに転落しそうになったりする映像)を見て、自身の膝から足先にかけて血の気がサーっと引く感覚を味わって以来、怖いもの見たさ?半分で、山登り好きな友人と2人で鑑賞。
P1020606

監督:バルタザール・コルマウクル
出演:ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、キーラ・ナイトレイ、
   ジェイク・ギレンホール 他
あらすじと解説(Yahooより)

世界にその名をとどろかせるエベレスト登頂を目指し世界各地から集まったベテラン登山家たちは、参加者の体調不良などトラブルが重なり下山が大幅に遅れる。さらに天候が急激に悪化し、命の危険性が劇的に高いデスゾーンで離れ離れになってしまう。ブリザードや酸欠などの極限状況に追い込まれた一行は……。
.。.:**:.。..。.:**:.。..。.:**:.。

世界中の登山家を魅了するエベレストで1996年に起きた遭難事故を、『ザ・ディープ』などのバルタザール・コルマウクル監督が映画化。死と隣り合わせの標高8,000メートルを超えたデスゾーンで極限状況に追い込まれた登山家たちのサバイバルを、迫力の映像で描く。キャストには『欲望のバージニア』などのジェイソン・クラークをはじめ、ジョシュ・ブローリン、キーラ・ナイトレイ、サム・ワーシントン、ジェイク・ギレンホールら実力派が集結。

。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚。。+゚゚
以下、ネタバレあり
この映画が取り上げられている、シネマ発行の無料雑誌(CINEMAS MAGAZINE)の宣伝ページに、
『映画館で異世界に行こう!』(You can enjoy another world at the theater)
とありましたが、まさに非日常の世界、壮絶サバイバル&大スペクタクルを3Dで体感[E:sign01]

予想は出来てはいましたが、エベレスト(8848m)の頂上付近というのは、いつでも氷点下20度を下回り、時にはものすごい暴風が吹き荒れる別世界。酸素の薄さ、気圧の低さから、このようなところに一定時間いると、人間は死に至る=デスゾーンと呼ばれるゆえんであります。

山好きの友人でさえも、山登りの難所の場面は、CGなのか実写なのか見分けがつかなかった、という極限の世界の描写。また、この話が、1996年のエベレスト大量遭難事故、の史実をもとに作られてる(登場人物の名前は全て実在した登山家たちの実名)ので、3Dメガネ越しに見る映像で、すっかり身体中がカチコチになってしまいそう[E:sweat01]

遭難者の紅一点が、日本人の難波康子さんだったということも今まで知らなかった。
映画の後、ママ友達3人で忘年会をしたのですが、(今日映画を一緒に見なかったもう1人も、先日この映画をすでに見ており)話をしてみると結局、3人とも1996年の遭難者のニュースおよび難波康子さんのことが記憶にありませんでした。ママ友共通の第一子が9歳、二番目の子が、それぞれ、6歳、5歳、そして我が家が3歳、ということで、見聞きしたニュースが頭に残らないような生活だったということでしょうか[E:sign02] (良く言えばネ)

映画の中で、「山に挑む2児の父役のアメリカ人=ベック・ウェザース」が、奇跡的に生き残り、それを知った妻の素早い対応で、米国大使館とネパール政府(山岳救助?)が救助ヘリを山頂付近まで飛ばして、彼を救出するという場面があります。
山登りが趣味の友人(夫婦で山好き、山が2人の出会いだそう)からは、彼らの後輩が、北海道で滑落事故で亡くなった時、捜索にヘリコプターを飛ばしてもらったというエピソードとそれにまつわる実際問題のいろいろを聞き、(映画のヘリコプター救出の一件も史実だそうで)、「生死が分かれてしまうほど過酷な世界」の魅力と危険、について考えさせられました。

この大遭難事故は、8000mクラスの登山を商業ベースにしたことから起きたもので、ガイドと登山者が、「料金が絡む顧客」という関係になってしまって結局。主人公のロブが無理して登頂させようとするところから、悲劇的な展開になります。
「情が湧いてもシビアな判断を覆さない」が鉄則なんだよね、と映画観た後の忘年会では言いながら、現場の当事者になると、ベテランのロブでさえ犯す判断ミス。
高倉健&北大路欣也の両氏主演の「八甲田山」をちょっとだけ思い出してしまった。
流行語にもなった欣也さんのセリフ「天は我々を見放した!」は、エベレスト3Dのロブも思ったことだろう。大自然、って結構怖いです。

にほんブログ村 主婦日記ブログ 兼業主婦へ
にほんブログ村