2016/05/16

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14(土)からのロードショー映画。公開3日め、ということもあって、月曜日なのに映画館混んでおりました。殿さま役で登場する「羽生結弦くん」目当ての「おばちゃま、おばあちゃま」が目につきました[E:smile]
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原作:磯田道史「無私の日本人」に収められた評伝「穀田屋十三郎」
監督:中村義洋
出演:阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平、草笛光子、山崎努、
   寺脇康文、きたろう、堀部圭亮、西村雅彦、千葉雄大、羽生結弦(特別出演)
   他
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あらすじ:
貧困にあえぐ仙台藩内の町衆が奇想天外な計画を立てていることがわかった。奥州街道沿いの寂れ果てた宿場町・吉岡宿。9人の同志が大金を集めて藩に貸し出し、その利息で町を救う大胆不敵な企てだった。
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以下、ネタバレあり。
磯田道史氏、「武士の家計簿」の本とその映画化で一躍有名になり、その後の活躍ぶりは、新聞やテレビ(特にNHKの歴史物:EテレやBSプレミアムなど)で「日本の歴史」を語るのに欠かせない存在になっています。今回、武士の家計簿、武士の献立、と見てきたかちゃまたにとっては、「必ず見よう!」と思っていた映画。

今回、映画のタイトルと、ポスター(とりわけ阿部サダヲさんのヘアスタイルが、金色っぽい銭のチョンマゲで)、どことなく「軽めのギャグ映画」っぽかったのは、知らない人にとっては、この良作を見逃してしまう気がしてなりません。

ここのところ、映画界は「史実に基づく」という作品が多い気がする。レオナルド・ディカプリオが悲願のアカデミー主演男優賞を獲得した(他の部門でもいろいろ取った)「レヴェナント:蘇りしい者」という映画もそうで、こちらは、予告編の映像だけで、もうお腹いっぱい(リアル過ぎて残酷なシーンが正視出来なさそう)なので敢えて見るのを避けてますが…[E:sweat01]

邦画もその傾向があるのでは?私が観た作品の中にも「海難1890」「杉原千畝」がありますし。

磯田道史氏は、仙台藩のお役人(事務方)役で出演されてました(セリフ聞かなかかった気がするけど)。
冒頭、瑛太が登場するのですが、お嫁さんをもらって故郷へ戻ってきたところから始まるため、爽やか笑顔が大きなスクリーンいっぱいに…。これ見て、何故か安堵した気持ちになったのは、前作「64」の新聞社キャップの悪役キャラの瑛太くんを見ていたから、とは思うけど、やはり彼にはこういう役どころが似合います。

阿部サダヲ、きたろう、と次々と個性的な面々が現れると、なんだか可笑しくなってしまう[E:smile]妻夫木聡くんも久しぶりにスクリーンで見たけど、阿部サダヲの実弟役(年齢も2〜3才違い)でとは思わなかった。

しかし、この兄弟の父親(山崎努)の存在が、実によくて、母親の草笛光子さんも、毎度(テレビも映画も)同じような役回りですけど、やっぱり見ていていい感じ。

殿様にお金を貸して利息を取る、という大胆な計画の発起人は造り酒屋の穀田屋十三郎(こくだやじゅうざぶろう=阿部サダヲ)と知恵者の茶師・菅原屋篤平治(すがわらやとくへいじ=瑛太)お上に千両(平成時代の価値で約3億円)を貸し出して、受け取った利息を困窮する町民に配り、救済する算段でした。

実際問題、千両(3億円)集めるだけでも、ものすごく大変そうなのに、紆余曲折ありましたが、最後は「殿」に貸し出しして、結果的にハッピーエンドとなるわけで、
この時代の人々の底力の強さを思い知った感じです。

決して驕らず、他人をいたわる、そう言った道徳が身体に染み込んでいる人々を見ているうちに、都知事の舛添さんみたいな考えの人とかいなかったのかなぁ、などと意地悪な感想を持ちました。江戸時代の日本人、てなんかすごい!!。
忍耐力とかコツコツ物事を成し遂げる力に優れた民族だったんだ〜。

ちょこちょこ笑える場面もあり、歴史を学ぶ中学生以上には是非オススメの作品だと思いました。(きたろうが春画を売却したくなさそうに見ている場面は、PTA的にどうなのか〜でも私ならノーカットで見てもらいたいかな?)

最後の方になって登場してきた羽生結弦くん、リンクの上では、なかなか精悍な姿ですが、伊達家第7代藩主の姿は、若くてやや「なよっ」と見えましたが、それも含めて演技なら、申し分なしの役者ぶりです。羽生くんの映画出演の話題に、織田信成くんが「殿様役なら僕なのに…」と言ったとか。でも彼にはどちらかというと「公家」のスタイルが似合いそう[E:smile]。ジャニーズの男の子(初めて見ました千葉雄大くん)も頑張ってましたし、代官役の堀部圭亮さんが衣装もカツラもよくお似合い、で声もいいし、適役だと感じた次第。時代劇にはこれからも出て欲しいな。
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館内で河北新聞瓦版、をもらって読んでみたら、仙台に行ってみたくなりました。

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