2017/01/11
Dsc_0435
原作者は、こうの史代さん。彼女の作品で「文化庁メディア芸術祭・マンガ部門優秀賞」を取った作品の映画化。
監督&脚本:片渕須直
音楽:コトリンゴ

声の出演:のん、細谷佳正、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世、他

解説とあらすじ(シネマトゥデイ より)

(解説)
「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。監督にテレビアニメ「BLACK LAGOON」シリーズや『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕須直、アニメーション制作にテレビアニメ「坂道のアポロン」や「てーきゅう」シリーズなどのMAPPAが担当。市井の生活を壊していく戦争の恐ろしさを痛感する。


(あらすじ)
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。

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以前から、「見てみたい」と思っていた映画。ロードショー中にやっと映画館へ行けました。水曜レディースデー、でしたが、女性だけでなく、年配夫婦や若いカップルなど(アニメだからか?)もいて、結構大きなスクリーンでしたが、前から6列目以降は、満席とは言いませんが、ほぼ一杯!!。

すでに話題になって久しい映画。製作費用がクラウドファンディングで、過去最高人数集まり、目標の2000万円をはるかに超えて3912万円も集まったとか、主役の声を声優ではなく、あまちゃんで一躍有名になった能年玲奈が名前を変えて「のん」で出演しているとか…。

昭和元年生まれの主人公すずが、生まれ育った広島から呉へ嫁ぎ、結婚生活と太平洋戦争が背中合わせである様子が、日常生活の視点から描かれる。
面白かった、というのとは違うけれど、なぜか、心に残る(後を引くというか)作品でした。コトリンゴが歌う、妙に間延びした「悲しくてやりきれない」(カバー)が映画に似合ってはいるのだけど、主人公のすずを含め、当時を生きる人々が、「この世界の(片隅)で」日常生活をしっかり営んでいる、という現実。

そして、それに、上手い下手は別として「のん」さんの声の力、がものすごく強烈にこの映画そのものでした。どう聞いても「のん」が主人公のすずさんです。映像も表情もぴったり。
ストーリーや演出には斬新さはなく、全編通して、当時ならあり得る展開で、予想外とか全くないのですが、こんな映画はトトロ以来かな?って思うほど。

会場全体に「笑い」が何度か起きました。爆笑ではなくて、ふふふ…って笑うような感じ。全て「のん」さんのセリフ後です。  この映画、10年に一度、とか言われているようですが、「のん」さん自身も10年に一度?ぐらいの、ちょっと他に似ている人がいない、独特な女優さんなので、このまま、芸能界にしっかり根を張ってもらいたいです。




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