2017/08/25
久方ぶりの「歌舞伎」鑑賞。
今回は、歌舞伎デビューを希望する、ママ友2人と一緒で、気分も盛り上がる
「第二部」(含む、東海道中膝栗毛の続編)鑑賞。
午前中は、ピアノのレッスン、帰宅後すぐに東銀座へ向けて出発、となり、予習ゼロ、(他の2人の方が、色々下調べしていたのかも[E:sweat01][E:sweat01])。
まずは、お昼ご飯。
といっても、開演時刻が14:15分。まともに食べたら眠くなる[E:sweat01]
勤務地が東銀座(この七月に転勤になった)のムスコに尋ね、教えてもらった「蕎麦屋」に行きました。そこは歌舞伎座の真裏で、お店の名前も「歌舞伎そば」←分かり易い[E:happy01]
カウンターのみ10席、という小さなお店でした。数人並んでいたけれど、皆さん食べたらすぐにお店を後にするので、滞在時間が短く、待つのも平気でありました。
一番人気の「もりかき揚げそば」かき揚げそば ¥470円(単なる「もり」と「かけ」は¥380円。東銀座でこのお値段は安いわー[E:wink])一口サイズのかき揚げが、カリッカリッで甘みもほんのりあって食べやすく美味しい!!。美味しいお蕎麦屋さんでした。 この後は、(暑いので)歌舞伎座の中で過ごす(地下2Fの木挽町広場にあるタリーズでゆっくりお茶する)。
...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。
さて、いよいよ歌舞伎の幕が開きました。
3時間10分で、2つの演目(2つ目の東海道中膝栗毛は1時間45分途中休憩なし、でした)。
1、 修善寺物語 (しゅぜんじものがたり)/ 作:岡本綺堂、監修:市川猿翁
2、 東海道中膝栗毛・歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)/原作:十返舎一九、構成:杉原邦夫、脚本:戸部和久、脚本&演出:市川猿之助
ざっくりした解説は、(産経ニュース)より引用する(解説:劇作家 石井啓夫)
『第2部。岡本綺堂の新歌舞伎「修禅寺物語」。初代坂東好太郎(こうたろう)三十七回忌、二代目坂東吉弥十三回忌追善で、好太郎の三男で吉弥の弟、坂東彌十郎が夜叉王(やしゃおう)。姉娘、桂(猿之助)の瀕死(ひんし)の顔を写生する夜叉王の恬淡(てんたん)さに、慙愧(ざんき)を捨てた彌十郎の解釈が見える。昨年8月公演での好評を受け、再び染五郎の弥次さん、猿之助の喜多さんで「東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)」。2人の宙乗りを含め、俳優陣総出のにぎわい。松本金太郎と市川團子(だんこ)がコンビで成長ぶりを披露した
歌舞伎観劇デビューの二人も満足だった様子でホッとした[E:happy01]かちゃまた。
始めの演目、修禅寺物語は、坂東好太郎37回忌&彼の長男:坂東吉弥13回忌の追善狂言だった。この好太郎のの三男で、吉弥の弟でもある「坂東彌十郎」が父も演じた夜叉王、息子の坂東新悟が楓(妹娘役:ちなみに姉娘の桂役は猿之助)を演じて故人を追善するもの。
観劇する立場から見ると、ストーリーが短めで複雑なこともなく、演者に「中村勘九郎」「坂東巳之助」も加わり(彼らは、故、中村勘三郎と坂東三津五郎のそれぞれ長男)、有名どころが出てくれて(v^ー゜)!!でした。
後の演目「歌舞伎座捕物帖」は前作と同じく、弥次喜多(弥次郎兵衛と喜多八)の二人が、歌舞伎座でアルバイトをしている設定から始まるが、その歌舞伎座で連続殺人事件が起こり二人が巻き込まれる、と言う展開だった。舞台終盤で、観客の拍手で、展開(取り調べる人間)を選ぶ、というものがありましたが、これは、演出の猿之助丈が「お客様のリクエストによってその日の狂言を決めたという、藤山寛美さんの手法にヒントを得た」とパンフレットにありました。ゆえに、「事件の結末は、ご来場いただいたお客様に決めていただく趣向となっております」と。猿之助丈らしくて笑ってしまいました。エンターテイナーだなあ、ほんと。
バックステージものにミステリーが重なった展開での弥次喜多。でも今回は、旅は全く無しで「道中」ではありませんでした。昨年の舞台で好演(はまり役?)していた中村獅童さんも今回は病気療養中(秋シーズンから復活?)で出演せず、もしも出演叶っていたら、誰の役をやるのかなあ?ドスの聞いたセリフ回しもあった坂東巳之助くんあたりかな?などと想像しながらの観劇。それと、中村虎之助くん、2015年の納涼歌舞伎の時、目の病気(網膜剥離?)で休演でしたが、今回元気に復活してました(良かったね〜)。虎之助くんが平成10年生まれの平成二桁世代、同じくもっと若い、市川団子くんと市川金太郎くん、共に昨年より背丈も含めて成長していました。成長するって、見ていて気持ちが上がります。
弥次喜多の二人(市川染五郎と猿之助)の「宙乗り」は今回、最初と最後の2回もあり、観劇お得感がありました[E:sign03]。一つだけ気になったのは、染五郎さんの出番(セリフ?)がなんだか少なかったこと。この納涼株は、若手が頑張る、が昔からの伝統ですが、中村勘九郎さんは朝から夜まで全ての演目に出演、染五郎丈は修禅寺物語以外の朝から夜まで出演。そんな中、来年年明け早々の市川家(松本幸四郎、染五郎、金太郎)3代の同時襲名披露が待っているので疲れさせないような配慮かな?? いずれにしても、猿之助丈の人柄もあると思うけれど、役者さんが仲良しなんだろうな〜というのが、場の空気から伝わってきました。(猿之助の従兄弟に当たる市川中車=香川照之さんも、得意のカマキリ先生(NHK Eテレ)よろしく釜桐座衛門になりきって、土下座シーンでは「ドラマ半沢直樹の大和田常務」をさらにオーバーに演じていました。楽しんでいるよね)
上演終了後、座席から立ち上がって通路に出ようとした時、通路の反対側座席から出てきた着物姿の中高年女性2人連れ、が、なんと、波乃久里子さんと林真理子さん、でした。共に、黒っぽくて高級そうな「着物姿」での観劇だったようです(ヘアスタイルも「ばっちりセット済み!」って感じの和装でした。
林真理子さんとは、30年ほど前に私が新婚旅行でパリにいた時、ホテルニッコーパリのエレベーター内で遭遇経験があり(先方は気づかないわけですが、これで遭遇2度目でした)。この先、3度目は、あるのかなぁ??
コメント