2017/12/27

7年前に、右奥歯の一本だけをインプラント治療してもらった。
今日はその検診日。
予約の都合で朝の9時。お陰で40分後には病院を後に出来たので、そのまま日比谷シャンテまで出向いて、今年最後の映画鑑賞。
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曜日と、時間帯と場所の兼ね合い、そして、昨年当選したギフトカードの有効期限や、シネマイレージの特典交換などの有効期限を考え、選んだ映画がこの「ギフテッド」であります。がしがし、これが思いのほか良い映画でした。2017の映画鑑賞締めの1本花丸[E:up][E:good]

監督:マーク・ウェブ
脚本:トム・フリン
出演:クリス・エヴァンス(フランク)、マッケナ・グレイス(メアリー)、リンゼイ・ダンカン(イブリン)、ジェニー・スレイト(ボニー)、オクタヴィア・スペンサー(ロバータ)ほか
【解説とあらすじ】(解説=シネマトゥディより)(あらすじ=劇場HPより)
(解説)
『(500)日のサマー』や『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどのマーク・ウェブ監督が手掛けたヒューマンドラマ。7歳の少女の特殊な才能が発覚したことから、ささやかな幸せが揺らぎ始める。『キャプテン・アメリカ』シリーズなどのクリス・エヴァンス、子役のマッケンナ・グレイス、『ウィークエンドはパリで』などのリンゼイ・ダンカン、オスカー女優のオクタヴィア・スペンサーらが出演。
(あらすじ)

フロリダに暮らす、ちょっと変わった2人と1匹の家族。7歳の生意気ざかりのメアリーと、彼女の叔父でシングルのフランク、そして“歴史上一番すごい猫”のフレッドだ。互いがいるだけで、毎日が記念日のように楽しい時間は、メアリーが学校へ行くことになり揺らぎ始める。彼女には、生まれながらにして数学の天才的な才能(ギフテッド)があった。フランクはメアリーの英才教育を頑なに拒むが、そこへ縁を切ったはずのフランクの母親が現れ、彼からメアリーを奪おうとする。歴史を変える才能の開花か、愛する者と生きる人生か──果たして、メアリーにとっての本当の幸せは?


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7歳の少女が、マサチューセッツ工科大学の学生が板書した数式の欠陥を指摘して、なおかつその証明もさらさらと黒板に書いてしまう。
ギフテッド(gifted)とは、生まれつき高度な知的能力を持った人間、あるいはその才能を指す言葉だそうです。今年、「天才」と言われたのはプロ棋士の藤井聡太くんですが、加藤一二三(ひふみん)氏の言葉で言えば、彼は「秀才型の天才」だそうで、今日の映画ののメアリーは、7歳という年齢を思うと、「生まれつきの天才」なのでしょう。

 このメアリーの育て方を巡って、他界した母親からの遺言に従って育てようとするメアリーの叔父(母親の弟)と彼ら姉弟の母親に当たるメアリーのお婆ちゃん(いわゆる毒親)が天才の育て方を巡って法廷で争います。どちらもメアリーに良かれと信じているがゆえにまさに骨肉の争いに発展。展開の後半から母親が何故命を絶ったかなどが分かってきます。映画に出てくる、数学のミレニアム懸賞問題とは数学上の未解決問題として実在し、メアリーの母親は、そのうちの1つを解き明かしたが、母娘関係で悩んだ毒親(メアリーの祖母)の死後の公開を弟に託して自殺してしまう。数学の世界というのは、まだまだ未解決の問題がミレニアム懸賞問題だけでも6つあり(解決した1つのポアンカレ予想というのも、証明したペレルマンの不可解な行動がなんともスッキリしません)、この世界に取り憑かれてしまうと、どうやら精神が不安定になりがちなのも事実のようです。
叔父の考え方、祖母の思い、学校側の態度、それぞれの立場もあり、この問題の着地点の難しさを感じながら見ていましたが、やはり落とし所は「玉虫色」にして、メアリーが叔父のフランクと笑顔で過ごしているところで映画は終わります。
映画的には、めでたしめでたし、でしたが、この続き、気になるなあ。
自殺した母親は、自分が辛く苦しかったから、同じ道を娘には歩ませたくなかったのだろうし、育ての親であるフレッドは、大学の准教授の仕事を捨てて(挫折)ボートの修理(自営業)で生活は貧しく、メアリーに「ピアノが欲しい」と言っても叶えてあげられそうもない。一方で、ケンブリッジ出身(数学科)の祖母は、娘に見た夢を孫にも…との思いが強すぎる。
特殊な才能を持った子供と保護者の心理が見どころです。
 隣人のロバータ役のオクタヴィア・スペンサーが、とても良い味出してました。昔見た「風と共に去りぬ」に出てきた、スカーレットの乳母役を彷彿とさせる演技。
生まれつき与えられている能力を持つメアリーは生まれつき片目を失っている猫を拾います。この飼い主と猫の絆がこの映画の象徴的な姿かもしれません。
映画とは関係ないけれど、NHK大河ドラマの再放送「風林火山」を毎週欠かさず見ています。主人公の山本勘助(内野聖陽さん)がやはり隻眼ですが、抜群の軍師ぶり。彼の頭脳に支えられて武田信玄(市川猿之助)は領地を拡大できるのです。
 この映画見ながら、猫に魅かれ、軍師山本勘助を思う観客も私ぐらいかもしれないなあ、と思いながら、なんだか幸せ気分になりました。
隻眼のフレッドは、鳥にも優しいネコちゃんですが、我が家の五郎丸は、毎朝ベランダで、カラスやヒヨドリにガン飛ばししています。平凡、ってこういうことですね。
 

フレッド役の猫ちゃんが実に素晴らしかったので、ネット上の写真を
無理やり撮影していますが、このネコ、生まれつき隻眼なのでしょうか?

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(それにしても良い相棒役していました(拍手[E:paper] )

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