2018/01/18

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歌舞伎座130年の今年、お正月から縁起の良い、高麗屋三代襲名興行。
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今回は、37年ぶりに高麗屋三代(先月までの松本幸四郎とその息子と孫)がそれぞれ襲名し、2代目松本白鸚、10代目松本幸四郎(染めちゃんが昇格)、8代目市川染五郎(金太郎くんが昇格)が誕生です。私的には、通常全治6ヶ月と診断を受けた重傷(左腕開放骨折)を負いながら、染めちゃんの襲名披露のために、と出演を決めた四代目猿之助を観たいが故に取ったチケット(猿之助については後述)。
それにしても、役者がなんとも贅沢なラインナップ!!見応えも充分。良席確保でき、友人ともども満足です[E:happy01]
昼の部は、4演目。
1箱根霊験誓仇討(はこねれいげんちかいのあだうち)
2七福神
3車引き
4寺子屋
...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。
1 1幕2場主演の飯沼勝五郎を猿之助が演じる予定だったものを、勘九郎が代役、この演目は敵討ち話で、滝口上野(仇役の名前)を愛之助が元々の役(奴筆助)=主人公の部下との2役で乗り切ってました。愛之助は夜の部の猿之助の代役も勤めています。大活躍!(思えば彼は、数年前の海老蔵暴行事件の時も顔に暴行を受けて舞台に立てない海老蔵の代役を立派に勤めて歌舞伎座での人気を上げました。私自身、彼の存在を知ったのもこの時だったなあ)勝五郎の女房(初花)を七之助が演じていましたが、安定の美しさ。ニュー染五郎くんは、七之助さんのようになるんじゃないかと思ったり[E:up]

初花のお陰で勝五郎の病が癒えて、足が元通り立てるようになるところ勘九郎の演技でも充分楽しめましたが、本音を言ったらこの演技は「猿之助」で観たかった~。この演目は、愛之助の二役に拍手。奴としての忠実なキビキビさと、仇役の憎憎しさ(猫の喧嘩みたいなシャー、カー音出して威嚇してましたもん(#`Д´)

良かった上に、養父の片岡秀太郎さん(初花の母:早蕨[サワラビ]の役)との親子共演も目の保養になりました。(滅多に観られないのだそうです。襲名披露って、観客にとっての「レア」を連発するみたい)

2 七福神(長唄に合わせて踊る)は、文字通り目出度い

[E:fuji][E:wave][E:sun]

七福神に扮した役者さんがそろい踏みして、海原に出現した。宝船(豪華絢爛)に乗って見栄を張る姿で終わります。

恵比寿=中村又五郎

弁財天=中村扇雀

寿老人=坂東彌十郎

福禄寿=市川門之助

布 袋=市川高麗蔵

毘沙門=中村芝翫

大黒天=中村鴈治郎

と貫禄の役者さんの神様扮装。個性を生かした役割分担なんでしょうね~。

大黒天と弁財天の役者は兄弟(坂田藤十郎と扇千景の息子)の中村鴈治郎と扇雀。

鴈治郎の大黒天はコロッコロで、扇雀の弁財天はほっそり、顔も含めて全く似てない兄弟だなあ(こちらも2人同時に見るのは初めて)。父親の坂田藤十郎は、現役健在で最後の演目:寺子屋、の最終場面に菅原道真夫人として登場しますが、足元がややフラついて母じゃなくて祖母?!のよう

[E:smile]

。実妹の中村玉緒に似ていました(笑)

それにしても、この七福神の舞、解説によると神様7人揃って踊るのは、昭和33年以来60年ぶりだそうです。こんな初春にふさわしい踊りを60年も封印するなんて、松竹は何を考えていたのでしょう。お正月恒例の舞にして、東京で現在上演中の4箇所(歌舞伎座、新橋演舞場、浅草公会堂、国立劇場)全てでやっても良いのに、と思いました。(浅草の若手メンバーでの七福神、というのも見てみたいわ~。)

3 いよいよ、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)。見るのは初めて!!(*^ω^*)ノ彡

「車引」松王丸(染五郎改め幸四郎)、梅王丸(勘九郎)、桜丸(七之助)の3人が荒事の姿で登場。体格も含め、バランスが取れているこの3人、絵になるなあ~

隈取りも3人3様、でも三つ子という設定なので、衣装には共通の白地に大きな紫格子、セリフの掛け合いが楽しかった。

最後の「寺子屋」

今日の私の目的は、猿之助の復活を見届けること。

最初の場面、寺子屋の子供達の中に、一人大きな(でも巨大ではなく溶け込んでいた:笑)涎くり与太郎の猿之助。顔がふっくら~(この役のために太ったのか、骨折療養で身体を動かせず結果的に太ったのか?いずれにせよ正月太り3キロ増量で、この日履く予定だったGパンがキツくて着られなかった私は大共感[E:lovely])源蔵の前に与太郎を先頭にして子どもたちが並ぶ姿が、息が合っていて、微笑ましかった。東蔵さんのととさんに迎えにきてもらう場面は、予習しておきましたので笑う準備万端でしたが「この襲名披露のために今日までリハビリ頑張ったんだよオ〜〜」と予定通りのセリフでしたが、本当に頑張っているのだと思います。何とは無しにやはり左腕を見てしまいました[E:sweat01][E:sweat01]。猿之助が、花道から去ってしまってからは、なんだか気が抜けて、後半は、集中力が欠けました(時代設定が平安末期なのに「寺子屋」が存在するのはおかしい、とか)。実は、ニュー白鸚の歌舞伎を見るのは初めてで、その昔、ラマンチャの男とかアマデウスを見たことはあるのですが、どうも好きじゃない、そこからそれっきりになっていたのですが、今回も、舞台に集中出来ない私には、松王丸の「老けた感じ」に違和感、そして極めつけは、最後にやっと(いろいろな意味でやっとこさっとこ)登場した坂田藤十郎扮する、園生の前(菅秀才の母)の老け方に、感動よりも可笑しさが込み上げてきてしまいました。不謹慎だと思うけど、事実だから仕方ない[E:smile]。どうか歌舞伎にも定年制度を設けてください!!猿之助丈、元気になったら歌舞伎界を改革して欲しいデス。

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歌舞伎の後、歌舞伎座の近くのお洒落なカフェでお茶しました。

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フルーツティー、ワッフル、クリームティーのスコーン、すべて美味でした。

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