2018/11/21

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義母の退院前の連日お出掛けの最終回 。
[E:sun]
今日も実に良い天気。私、ここ最近晴れ女になって来ているのかな?
日曜日に一緒に横浜に行った司書の友人と今日は2人で東洋文庫。
(この東洋文庫見学は、学生会ツアーが昨春行ったもので、私も彼女も行っていないということで、今回意気投合して今日ランチも兼ねて出掛けて来ました[E:happy01] )
個人的に、こーゆー外出、が今いちばん好きだなぁ。
気候的にも一番爽快な気がする[E:scissors]。
東洋文庫(場所:文京区本駒込2~28~21)
 大正13年「東洋文庫」はここに設立されました。
オーストラリア人、アーネスト・モリソンは、ロンドンタイムズの通信員として中国に駐在した後、中華民国の政治顧問として活躍し、中国に関する欧文の文献45,000冊を集めていました。
 これが譲渡されるに際して、欧米諸国から申し出があったのを大正6年 岩崎久弥氏(三菱三代目社長)が購入(*註1)し、財団法人として一般に公開しました。
モリソンのコレクションは中国に限られていたので、久弥氏はこれをアジア全域に拡大し現在に及んでいます。現在70万冊を蔵しアジア研究のセンターとして世界でも有名であります。
    文京区教育委員会が昭和60年に設置した文化財についての解説碑より
 (*註1)=購入金額について館内の説明プレートに、今の金額で約70億円、とありました!
 昨日は、三井家の伝統を堪能する美術館、今日は三菱財閥の創業者一族(岩崎弥太郎の長男久弥氏)が創設したコレクション、と連日、日本の経済界を担う三大財閥家系の文化面の底力を味わう、マイ文化の秋[E:maple]、やってます。
三井、住友が300年以上の歴史を持つ御用商人からの発展財閥なのに対して、三菱は岩崎弥太郎(久弥の父親)が幕末・明治の動乱期に一代で巨万の富を得て、その後に繋がる礎を築いた、という点で違いがあります。
 弥太郎が初代、弥太郎の弟の弥之助が二代、弥太郎の長男の久弥が三代、弥之助の長男小弥太が四代目という、兄弟とその長男たちで初代から四代目までを支えた岩崎家。一代で莫大な利益を得た場合、三代目、四代目あたりはボンボン育ちで(政治家などによくある話のように)ガッカリな場合も多い中、この一族はブレてません[E:sign03]
久弥氏は、慶應義塾の幼稚舎、普通部を卒業後アメリカへ留学しています。ペンシルベニア大学のビジネススクールで学んで帰国し、三菱で働き、三菱財閥三代目として丸の内地区の開発や小岩井農場、台東区池之端の岩崎邸などを建てたり、と大活躍の脇で、東洋文庫も設立します。このお金の使い方は、実にお見事[E:good][E:lovely] 昨日、日産の会長職を解雇されたカルロス・ゴーン氏には、久弥氏の爪の垢を煎じて飲んで貰いたいほどです、ホント。
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モリソン・コレクションの光景は撮影禁止のため、東洋文庫のホームページからコピペさせていただきましたが、圧巻です。使い込んだ本が、内容、目的別に収納されていて、現代の出版事情からは程遠い94年も前の研究文献書籍が一堂に会している姿が神々しい[E:shine]。配架管理もお見事でした(拍手)
このミュージアムがレストランが併設されていて、緑の芝が美しい大きな中庭(シーボルト・ガーデン)を挟んだ向こう側にあります。久弥氏が手がけた小岩井農場の厳選食材を使っているという、一度は食べてみたいレストランですが、生憎この日は貸し切りということで、やむなくご近所のイタリアンを予約。思いの外、リーズナブルで美味しいランチで「食べログに感謝」です[E:happy01](結果的に満席で予約でないと入れなかったのでした)
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トラットリア・ダ・コビーノ(Trattoria da COVINO)本駒込2~18~30 1F
前菜が特に美味しかった[E:heart04]
[E:restaurant][E:cafe]
食後は、当初予定に入れていなかった「六義園」へ。
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この六義園は岩崎家のもので、東京市に寄付した庭園ということで、東洋文庫の入場券とコンビで購入すると割引が効くので、この好天ゆえ抱合せ購入したものです。
元は、川越藩主柳沢吉保(悪法で名高い、生類憐みの令を出した5代将軍:徳川綱吉の幕臣であり、忠臣蔵で有名な元禄赤穂事件にも関わる人物)自ら設計指揮して完成した回遊式築山泉水庭園。入り口からほど近いところにある枝垂れ桜の木は毎年春の桜開花中継に登場するほど有名。
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思いがけず、偶然、枝垂れ桜の木の前で、江戸太神楽(Traditonal Japanese Juggling) 丸一仙翁社中(Edo-Daikagura Maruichi Senoh troupe)
の白熱の演技を見ることが出来ました。動画があるのにアップできず残念!!

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