2019/03/13

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所用で出掛けた先で映画。本当はアカデミー賞を取った「グリーンブック」が見たかったのだけれど、30分ほど私の空き時間に合わなかったため、こちらになった次第。
この日の朝、知って驚いたニュースが「ピエール瀧が麻薬(コカイン)使用容疑で逮捕」だったため、こうした運び屋や麻薬組織の存在の映画を見るのがなんとも言えないタイムリー感、となりました(あらら)。
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
出演クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、アリソン・イーストウッド、アンディ・ガルシア
解説とあらすじ(シネマトゥディより)
「The New York Times Magazine」に掲載された実話をベースにしたヒューマンドラマ。麻薬を運ぶ90歳の男に待ち受ける運命を描く。監督と主演を務めるのは『ミリオンダラー・ベイビー』などのクリント・イーストウッド。イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリー・クーパー、『マトリックス』シリーズなどのローレンス・フィッシュバーンらが共演する。
あらすじ*
90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。
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クリント・イーストウッドが監督した作品は見たことあるけれど、彼が主演の作品は実は初めてなのでした。実年齢88歳のクリントが90歳の「運び屋」を演じます。
3年半前に他界した義父、そして今年88歳の実父(長い入院で足腰が弱り、全介助で先週転院しています)を思うと、実に素晴らしい「おじいさま」。映画そのものも良かったけれど、この老齢にして主演を演じて(監督も!)なんら他の出演者にひけをとらない(麻薬組織のボス役だったアンディ・ガルシアと堂々と渡り合っている)クリント・イーストウッドという人間そのものに圧倒されて大拍手。この歳になるまでの生き方(映画に対する旺盛な創作意欲や、主演を務めるための徹底した自己管理など)を想像するだけで尊敬です。
娘役が、実子のアリソン・イーストウッドだったことも興味が湧きました。仕事で家庭を顧みないで来てしまった晩年の後悔をなんとかしたい、でも出来ない。運び屋をしたら麻薬組織の悪党たちから感謝されたら、確信犯でも運び屋を続ける(孤独より頼られると人間はそちらに行っちゃうんだね)。運び賃(大金)は、遅ればせながら家族に使おうとする。コカインを運ぶことへの罪の意識は軽く、家族への悔いの念は深い。人生は、矛盾で複雑で、しかも時間は絶対に戻らない…。しかし、どこか肝の据わった(戦争経験者らしい覚悟)主人公、身内にいたら嫌だけど、こういうお爺さんっていかにもアメリカの田舎にいそうで微笑ましかった。
 アンタッチャブルの、敏腕スナイパー役だったアンディ・ガルシアが、太ったオッサンになって麻薬組織の親分になっていたのにはややショック[E:wobbly]
 これを機に、クリント・イーストウッドの若かりし頃の映画も見てみたくなりました。