2022/11/29 (記載日12/5)

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 パート勤務の帰り道、2駅先の映画館で「ある男」を鑑賞。 
仕事の休憩時間に、念のため、と座席予約率をみたところ、目を疑うような予約済みの多さに慌ててネットでチケットを購入した。実際にスクリーン(上映室)に入るとこの数年で一番多い観客数でした。この日は平日の昼下がり…。主演が妻夫木くんだから?というような客層でもないかな。もしかして原作者(平野啓一郎)のファン⁈
 
 あらすじ:(シネマトゥディより)
弁護士の城戸章良(妻夫木聡)は、かつての依頼者である谷口里枝(安藤サクラ)から、亡き夫・大祐(窪田正孝)の身元調査を依頼される。離婚歴のある彼女は子供と共に戻った故郷で大祐と出会い、彼と 結婚して幸せな家庭を築いていたが、大祐が不慮の事故で急死。その法要で、疎遠になっていた大祐の兄・恭一(眞島秀和)が遺影を見て大祐ではないと告げたことで、夫が全くの別人であることが判明したのだった。章良は大祐と称していた男の素性を追う中、他人として生きた男への複雑な思いを募らせていく。

監督: 石川慶
原作: 平野啓一郎
脚本: 向井康介

出演:
妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、眞島秀和、小藪千豊、山口美也子、きたろう、でんでん、仲野太賀、真木よう子、柄本明
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感想
原作を読んでからの映画館でした。
原作と違うところは、後藤美涼(みすず)アラフォー役の清野菜名がかなり若いことと、それに伴う章良の心の揺れや妻との関係に悩むところがあっさり描かれていたこと、ぐらいかな。
あとは原作通りの描かれ方で、とりわけ原作の登場人物でビンゴ賞に値するのは、柄本明さんが演じた小見浦憲男の役でした。

平野啓一郎さんの本を読むのも初めてで、ミステリータッチのドラマっぽい小説は読んでて引き込まれます。ほぼ一気に読み終えました。
でも、原作を読んでいないと最後のシーン(バーのカウンターで行きずりの人と話すところ)は、やや⁇では、と思うのです。

出自の問題を抱えて生きる苦しみ。
幼い我が子を失う悲しみ。
相性の悪い兄弟。
犯罪者の心の中。
思春期の息子と親。
夫婦にとっての会話。

普段の暮らしでは、深く考えたくないことが色々盛り込まれた内容です。原作本には、参考文献がかなりの数表記されてました。
ある男、というタイトルは章良にもあてはまる書き方でした。